女性のための泌尿器科
泌尿器科といえば前立腺のように男性にしかない臓器を扱うため、男性が行く診療科のように思われがちですが、尿を作っている腎臓や尿をためておく膀胱に係る病気は女性も多くかかります。
特に膀胱炎は女性の4人に1人は罹ると言われるほど女性が圧倒的になりやすい病気です。
くり返す膀胱炎や尿失禁・頻尿などでお悩みの女性の方はたくさんいらっしゃいます。
誰にも相談できず一人で悩んでいませんか?おしっこの問題で外出が嫌になっていませんか?
気になる症状がございましたら、いつでもお気軽にご受診ください。
患者様のQOL(生活の質)の向上を目指した診療を行っています。お気軽にご相談ください。
女性に多くみられる泌尿器の疾患
膀胱炎
膀胱炎は、多くは大腸菌などの細菌による感染で発症し、発熱はありません。1日に10回以上トイレに行くような頻尿になり、残尿感や尿の終わりに下腹部に響くような痛みが起こります。また、尿が白く濁ったり、血尿が出たりします。特に、尿道が短いために菌の侵入しやすい女性に発症が多く、主に抗菌薬で治療を行います。
過活動膀胱(頻尿・尿失禁)
膀胱には300~500ccほど尿を溜めることができますが、過活動膀胱では排尿筋が過剰に収縮し、膀胱に溜まる尿量も少なくなるため、急に我慢できないような尿意(尿意切迫感)やトイレの回数が増える(頻尿)、おしっこを我慢できず漏らしてしまう(切迫性尿失禁)、夜に何度もトイレに行く(夜間頻尿)など、様々な排尿トラブルが起こってきます。
腎盂腎炎
膀胱炎と同様に、多くは大腸菌などの細菌感染によって発症し、腎臓の痛みと38度以上の発熱、嘔気を伴います。細菌の繁殖場所が膀胱の場合は膀胱炎、尿管の上の腎盂に達すると腎盂腎炎となります。治療は主に抗菌薬で行いますが、症状が良くなっても細菌が残っていることがありますので、再発防止のためにも完治するまでしっかりと治療することが必要です。また、適切な治療を施さなかった場合は、細菌が血液中に侵入し、敗血症となって生命に関わることもありますので、早めの診療が大切です。